明治時代に造られた廃線のトンネルが特別公開されているというので観てきました。
愛知県と岐阜県の県境にある愛岐トンネル群。
JR中央本線の定光寺駅から歩いてすぐのところにあります。
現在公開されているのは13基まであるうちの3号から6号まで。
現在のJR中央本線のトンネルが開通したのが昭和41年。
それから廃線となったトンネルは自然の中に埋もれて忘れられていたそうです。
なんと40年も。
市民団体が2006年に整備を開始して、現在は春秋に一般公開しているようです。
紅葉は今年何度も見ていますが、登山で見る紅葉とも、渓谷で見る紅葉ともまた違ってました。
人が造った産業遺産が一度自然に埋もれて、それをまた人の手で脚光を当てようとしている。
一度人の手を離れたせいで、ところどころ自然が元に戻りつつあり。
人為的なものと、自然が混じっている。
レンガ造りと紅葉というのも非常に相性がよかったです。
明治時代の汽車に乗る人々はは同じ景色を見ていたと考えると感慨深いものがあります。
人も本当に大勢いました。
トンネルは幅も狭くて、廃線になったのはしょうがないですが、歩くには丁度良い幅です。
いつの日か徒歩で自然を満喫できる歩道として復活してくれないかと期待しています。