電子書籍版を発売日に購入したのだが、本を読み始めて一つ大きな驚きがあった。
なんとこの本は
Twitterの発言をまとめただけなのだ。
知らなかった!
はたしてお金を出す価値はあったのだろうか。と正直考えてしまった。
ファンだからって前情報なしで無条件に購入するのも考えものだなと。
まあ、買ったからには読み進めていこうと、読んでみることに。
文章というかTwitterの発言はシンプルでわかりやすく、サクサク読みやすくていいかも。
あれ、なんだろうこの新感覚。
いわゆる発言本なので、これまで読んだことのある本の中では名言+解説本に近い。
しかし名言本で言うところの解説があるべき場所に解説はない。空白があるだけだ。
でも発言の真意は心にすっと入ってくる。
なんでだろう。
解説がなくても、発言が理解しやすいのだと気付いた。
このツイッターの文字数がちょうど良いのだ。
名言だと難解であったり、シンプルすぎたりするケースが多い。
しかしちきりんはTwitterの文字数内で、わかりやすくシンプルに考えを表現している。解説が不要なのだ。
文章のうまさはいかにシンプルに伝えることができるかだと、最近勉強した。
この本はまさにその文章の技術が詰まっていると感じた。
長文を最初から最後まで読むよりも、要点をダイジェストで、パッ、パッと見ていく方が、見やすいし、短時間で全体を理解できる。
いかにTwitterの発言が無料で観れるとしても、ネット上で見るとどうしてもノイズというか関係ない発言まで目に入ってしまう。
シンプルにちきりんの濃縮された考えを読めるだけでも本を買う価値はあると思った。
そして、パッと気軽に読み返せるのもいい。
どちらかというと電子書籍版がおすすめではあります。